雑誌『日本語学』 2021年秋号
◆「命名」「書道から見た日本語」
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書名カナザッシニホンゴガク
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著者
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定価3,410円(3,100+税)
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雑誌コード0696909
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出版社
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出版年月日2021/09/10
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判型・ページ数A5・176ページ
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書店発売日2021/09/01
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在庫在庫あり
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ジャンル
フォーマット | 定価 |
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紙の本 | 3,410円(3,100+税) |
電子書籍 | 3,410円(3,100+税) |
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【特集】命名
世の中には、無数の事物があり、それらのほとんどに名称が与えられる。国語辞書に載せられているものは主なものに過ぎない。
細々とした物事に対して、どこで誰がどのようにして名称や定義を決めているのだろうか。既存の名称を正確に定義付けしようとする場合、どのような手順が取られているのであろうか。また新たなものが発見された場合、どのような手続きで名称が定められていくのだろうか。その実際について詳しく、また幅広くとらえていきたい。
◯商品名を表記する文字種——「ソウゾウ」の楽しみ——(増地ひとみ)
【特集】書道から見た日本語
書道は、日本語を毛筆や硬筆を用いて書き表す芸術であり、文字を美しく表現する技術でもある。巷間でも習字やペン習字は、比較的気軽に取り組まれている。そこでは、たとえば調和体では日本語の文章を書き写したり書き記したりしている。ひらがなだけの創作の書もあれば、漢文をしたためる臨書もある。文字性を否定した墨象も位置を確立している。
書道は、芸術にかかわっている一方で、書写は国語教育に位置づけられており、両者は一定の距離をたもっているようにも見える。また、それらの素材として、古文、漢文、そして近現代の詩や小説などが選ばれるが、作品においてはそれらの何を伝えようとして、どのように表現することが行われ、また求められているのだろうか。
書道や書写は、漢字の字体や書体を理解する格好の機会ともなるはずである。書道、書写と国語における漢字教育との連携の可能性についても考えてみたい。
◯書写教育の現状とあり方——手書きすることの学びはなぜ必要か、何をどのように学ぶべきか——(押木秀樹)
◉連載
[日本語が消滅する時]第一回 おしよせる言葉消滅の波(山口仲美)[社会と心に向かう言葉学]⓵買える方言見る方言(井上史雄)②日本語教師という仕事(半田淳子)③心の中のしくみを探る(広瀬友紀)
[国語の授業づくり]論理国語「書くこと」2030——ウェルビーイングを実現するために——(豊田佐和子)
[ことばのことばかり]黙って笑って(はんざわかんいち)
[校閲記者のこの一語]いつの時代も「推し」を「推す」(田角早紀)
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