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  一般書籍  お知らせ!高知県立文学館「田宮虎彦生誕百年展」にて『寛永主従記』が紹介されています
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寛永主従記:田宮虎彦


『足摺岬』『絵本』『愛のかたみ』などで知られる……
田宮虎彦が愛した未刊の名作、初の単行本化!


寛永主従記
寛永主従記
2010年4月発売!
定価1,890円(本体1,800円)


かつては、その格調高い文章で圧倒的な支持を得て、時の流行作家と知られていたが、没後約二十年が経過した今では、時折、短編がアンソロジーに収録される程度。しかし実は、代表作とも成り得た作品の刊行が、まだ終わっていない。それが、会津騒動を題材にした長編歴史小説『寛永主従記』だった!
 メディア情報・刊行発表会報告
 
■大河内昭爾氏(文芸評論家)も推薦する
幻の作品――
『寛永主従記』
田宮が長年あたためていた題材で、周囲に「ライフワークにする」と度々もらしていたこの作品は、時の文芸家協会会長・青野季吉たっての希望で、左派社会党の機関紙「社会タイムス」に連載された。
政党機関紙の連載という性格から、広く世に知られることがなかった幻の作品の、初の単行本化が決定。冷静かつ情感あふれる文章で、封建制度を生きる悲壮を描く本書は、田宮ファンならずとも必読の書である。
 
林忠彦撮影
『新選現代日本文学全集』24 筑摩書房


■会津騒動――生きにくい世の中で、信念を貫きとおした忠臣の凛とした生き様が光る!
『寛永主従記』には、主従関係に盲目的に従う人々への憐れみや、悲壮美が描かれている。運命を甘んじて受け入れながらも、信念を貫き、やっとのことで生きぬく主人公の姿は、不安定な世情と相俟って、執筆後、五十年を経た現在でも、読者に訴えかけるものがある。

■鴎外史伝小説の流れを継ぐ!――田宮の歴史小説の集大成

芥川賞候補作品『絵本』(のちに毎日出版文化賞受賞)の選評では、選考委員(瀧井孝作、石川達三、丹羽文雄、宇野浩二ら)が一様に田宮の歴史小説を推している。田宮の歴史小説のそのリアリティは、歴史そのままを描こうとした森鴎外の史伝を彷彿とさせながらも、小説世界を見事に構築したとして、大岡昇平、三島由紀夫、服部之総(歴史学者)など、評価する者は多い。


【あらすじ】

 会津藩藩主加藤家の家臣・堀主水は、知勇兼ね備えた実直な人柄から藩主嘉明に重用され、藩最大の権力を持つようになった。嘉明の死後、その子明成にも、家老として変わらぬ忠義を尽くそうとするものの、主水を疎ましく思っていた明成は、日に日に主水を要職から外していく。主水は諌死すら覚悟し、正しい道を伝えるために手を尽くすが、それも適わず、とうとう公儀に訴えるため一族をひきつれて会津藩を退去することを決意する……。



【田宮虎彦】

小説家。1911年8月5日、東京生まれ。高知・神戸などを移り住みながら神戸一中、三高、東京帝大国文科を卒業。同人誌『日暦』『人民文庫』に参加。いくつか職業を変えつつ、作品を書き続ける。
戦後「霧の中」や「落城」等黒菅物と呼ばれる歴史小説の連作で注目を集め、後々に至るまで高く評価される。また「絵本」(芥川賞候補作品、毎日出版文学賞受賞)「菊坂」「足摺岬」など格調高い自伝的作品でも知られる。
1952年「社会タイムス」に『寛永主従記』を連載(3月1日〜7月20日)。1956年『田宮虎彦作品集』全6巻を刊行。1988年、脳梗塞にて倒れる。同年4月9日、自宅にて死去。



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