雑誌『日本語学』 2004年6月臨時増刊

雑誌『日本語学』 2004年6月臨時増刊

◆特集 現代の質問調査法-アンケートことば学-

購入 by Online

ネット書店で購入

  • Amazon
  • honto
  • 紀伊國屋書店
  • 楽天ブックス
  • bookfanプレミアム
  • HMV&BOOKS online
  • e-hon 全国書店ネットワーク
  • ヨドバシ.com
  • TSUTAYA online
  • Honya Club.com

店舗の在庫を確認

※ネット書店によっては取り扱いが無い場合があります。あらかじめご了承下さい。

通巻280号(23巻8号) ◆特集 現代の質問調査法-アンケートことば学-1.言語研究法としての質問調査法 ○質問して何がわかるか-質問調査法入門-(田中ゆかり)<質問調査法のアメ?/質問調査のムチ?/使用する「調査」/実際の質問調査/質問をしないとわからないこと> ○質問ではわからないこと-質問調査法を問い直す-(菅井英明)<質問によって得られる反応/情報の質と量の問題/質問調査が科学的調査法たりえるか> ○インタビュー・聞き書きと質問調査法(土岐哲)<「自然さ」について/方法による狙い・内容の違い/人探し/調査時間等のこと/まとめに代えて(話者側への還元等)> ○方言研究と質問調査法(半沢康)<観察法による方言調査/質問法による方言調査/面接法と自記式質問紙法> ○外国語研究と質問調査(林徹)<まず日本で調査を試みる/現地調査の準備/調査の実施/質問者と回答者とのあいだ/コンサルタントとのつきあい>コラム ○検証調査(1)「鶴岡市における共通語化の調査」(米田正人) ○検証調査(2)「ら抜きことば」(米田正人)2.質問調査の長所と短所 ○質問できることと質問できないこと(佐藤和之)<個から抜き出す/言語行動を数量化する/いくつもの社会/質問をするということ/公平な資料であるために/予備調査/言語研究の社会学化/調査の倫理とプライバシー/「質問できないことはない」調査票のために> ○回答できることと回答できないこと(小野米一)<いくつかの基本的概念/調査への協力・非協力/回答できることと回答できないこと/質問のされ方・回答のし方/回答の限界/質問調査は意識の調査/Give & take> ○回答の信頼性(永瀬治郎)<質問調査の種類/回答の信頼性を高めるということ> ○回答の多様性(吉岡泰夫)<言語行動調査における回答の多様性とその統計的分析/言語意識についての回答の多様性と調査票のデザイン/多様な自由回答は調査課題の宝庫> ○質問の体系性-質問調査を効果的に行うために-(久野マリ子)<どのような質問調査を行うのか/何を明らかにしたいのかを考えよう/話者によって得意な質問項目がある/現地での適切な対応が必要になる/質問項目を作成するときに考慮すること/方言調査での質問項目の例>3.調査不能をめぐる問題 ○調査不能の実態-「調査拒否」を中心にして-(氏家豊)<調査不能の内容/調査不能の推移/「一時不在」と「拒否」の理由/拒否の原因/拒否層の実態/拒否への対応/「敬語を中心とする言語行動・言語意識に関する調査」における調査拒否の状況> ○話者のプライバシーと言語研究(杉村孝夫)<プライバシーとは何か/調査時における話者のプライバシーの問題/研究報告書での話者のプライバシーの問題/最新の報告書の話者情報の記載方法の例/なぜ、話者のプライバシーが問題になってきたのか> ○学校での調査の問題-調査される側の論理-(中田敏夫)<学校側の裁量に関して/学校側の調査協力の実態/調査に関する学校側の意見>4.インターネットによる質問調査法 ○ウェブによる質問調査法-その方法と特徴-(那須昭夫)<フォーム機能/デコードサービスの利用/調査票の作成/周知期間/ウェブ調査の利点と問題点> ○電子メールによる質問調査法-調査の具体的な方法とその特徴-(荻野綱男)<電子メールによる調査の概略/メールアドレスの取得の問題/メールの送信方法/メールの受信方法/督促から締切まで/回答のしかたの問題/調査結果の報告とお礼/WWWでの質問調査との対比> ○オンライン調査による社会調査の問題点(橋元良明)<オンライン調査の長所と問題点/同一母集団に対する比較調査によるオンライン調査の特性> ○これからの質問調査法の方向性(中東靖恵)<代表的な言語研究法/日本語研究における質問調査法/学際的研究における調査法として/倫理的問題をめぐって/高度情報化時代を迎えて>」

宮地 裕

大阪大学名誉教授。1924(大正13)年~2021(令和3)年。東京市生まれ。京都大学文学部国語学国文学科卒業、同(旧制)大学院文学研究科国語学専攻退学。文学博士(大阪大学)。国立国語研究所話しことば研究室長を経て、大阪大学教授、帝塚山学院学院長を歴任。

甲斐 睦朗

1939年台湾生まれ。1961年広島大学教育学部卒業。1973年神戸大学大学院修了。愛知教育大学教授、国立国語研究所研究員、国立国語研究所所長、京都橘大学教授を歴任。