日本現代小説大事典

日本現代小説大事典

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函入 20,900円(19,000+税)
増補縮刷版 7,920円(7,200+税)

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【刊行のことば】  

 明治時代から現代にいたる文学の歴史は、百数十年間、常に小説を中心として書きつがれ、読みつがれてきた。しかし近年、小説概念のゆれや拡散が顕著になり、また隣接する諸領域の文学、芸術、文化との相互浸透がメディアの重層化とも関連しつつ進展して、小説の様相もさまざまな変容を示すことになった。ミステリー、SFなどが現実認識のあり方の革新を含めて一定の地歩を占め、時代小説や児童文学、ジョブナイル小説などが独自の展開を遂げていることも注目される。  他方、作家よりも作品(小説)あるいはテクストに関心の中心が移行する傾向はますます明瞭になり、一般読者のみならず研究、教育の現場にあってもそれは一段と進んできている。

 この『日本現代小説大事典』は、このような現在の状況に対応して、近代・現代の小説(ノンフィクションや伝記、自伝なども含めた広義の小説)に焦点をしぼり、作家項目と作品項目とを独立させて作品項目の方により大きなスペースをさいたうえで、各作品を「あらすじ」「みどころ」に二分し、読者がそれぞれの小説を読んで楽しむ喜びを追体験できることを意図して編集したものである。さらに最近の作家、作品に相当な重点を置き、それを各種文学賞なども視野に入れながら平成十五年度のものまで多量かつ広範に収載して、小説の“いま”が鳥瞰できるようにしたので、その点、他の文学事典に類を見ない、実質的に新しい事典になりえたと自負している。[編者]