新釈漢文大系97 白氏文集 一

新釈漢文大系97 白氏文集 一
はくしもんじゅう

解題・白氏長慶集序・巻1(風諭1・古調詩)・巻2(風諭2・古調詩)・巻3(新楽府・風諭3)・巻4(新楽府・風諭4)を収録。

  • 書名カナ
    シンシャクカンブンタイケイ97
  • 著者
  • シリーズ
  • 定価
    13,750円(12,500+税)
  • ISBN
    9784625673245
  • Cコード
    3398
  • 出版社
  • 出版年月日
    2017/05/20
  • 判型・ページ数
    A5・776ページ
  • 書店発売日
    2017/05/22
  • 在庫
    在庫あり
  • ジャンル

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 唐代屈指の大詩人白居易(楽天)の自撰全集である『白氏文集』は全七十五巻、現存するのは七十一巻である。収録詩文は三千八百首に余る。「長恨歌」「琵琶行」をはじめ、「秦中吟」「新楽府」等の諷諭詩など、彼の詩歌が王侯貴紳から庶民娼妓に至るまで、きわめて広範な階層の人々に愛誦された。白居易の詩は彼の生存中に日本にも伝わって来た。『枕草子』にも“文は文集、文選…”とあり、『源氏物語』をはじめ『平家物語』『和漢朗詠集』など、平安時代以後の日本文学に絶大な影響を与えたことはよく知られている。唐代の文学理念の主流は文辞を飾ることを評価したために、平易明解な白居易の作風は、元槇と並んで元軽白俗という評を与えられ、『唐詩選』をはじめとして主要な詩文集には採られなかった。しかし、豊潤な教養と新鮮な情感から溢れ出る白居易の個性豊かな詩歌文辞は、平明円滑な中に雅致に富み、時代を超えて、洋の東西を問わず、今もなお読む者の心を魅了してやまない。本書は、『白氏文集』に駆使された俗語や雅語の一つ一つを的確に解釈し、万全な鑑賞を志すもの。本邦初の全訳である。

 本巻は、解題・白氏長慶集序・巻1(諷諭一・古調詩)・巻2(諷諭二・古調詩)・巻3(新樂府・諷諭三)・巻4(新樂府・諷諭四)を収録。

「新釈漢文大系 白氏文集」(全13巻・16冊)
新釈漢文大系97 白氏文集 一
新釈漢文大系98 白氏文集 二 上
新釈漢文大系117 白氏文集 二 下
新釈漢文大系99 白氏文集 三
新釈漢文大系100 白氏文集 四
新釈漢文大系101 白氏文集 五
新釈漢文大系102 白氏文集 六
新釈漢文大系103 白氏文集 七 上
新釈漢文大系118 白氏文集 七 下
新釈漢文大系104 白氏文集 八
新釈漢文大系105 白氏文集 九
新釈漢文大系106 白氏文集 十
新釈漢文大系107 白氏文集 十一
新釈漢文大系108 白氏文集 十二 上
新釈漢文大系119 白氏文集 十二 下『白氏文集』補遺番号対照表
新釈漢文大系109 白氏文集 十三

白氏文集解題
1、白居易をめぐる時代環境
2、白居易の生涯
3、白氏文集の成立とその内容
4、白氏文集の旧鈔本と旧刊本
5、白氏文集の現存本
6、最近の白氏文集研究
白氏長慶集序
■巻一 諷諭一 古調詩 五言
 賀雨詩
 讀張籍古樂府詩
 孔戡詩
 凶宅詩
 夢仙詩
 觀刈麥詩
 題海圖屛風詩
 羸駿詩
 廢琴詩
 李都尉古劒詩
 雲居寺孤桐詩
 京兆府新栽蓮詩
 月燈閣避暑詩
 初授拾遺詩
 贈元稹詩
 哭劉敦質詩
 答友問詩
 雜興三首
 宿紫閣山北村詩
 讀漢書詩
 贈樊著作詩
 蜀路石婦詩
 折劍頭詩
 登樂遊園望詩
 酬元九對新栽竹有懷見寄
 感鶴詩
 春雪
 高僕射詩
 白牡丹詩
 贈内詩
 寄唐生詩
 傷唐衢二首
 問友詩
 悲哉行
 紫藤詩
 放鷹詩
 慈烏夜啼詩
 燕詩示劉叟
 采地黃者詩
 初入太行路詩
 鄧魴張徹落第詩
 送王處士詩
 村居苦寒詩
 納粟詩
 薛中丞詩
 秋池詩二首 其一
 夏旱詩
 諭友詩
 丘中有 一士 二首
 新製布裘詩
 杏園中棗樹詩
 蝦蟇詩
 寄隠者
 放魚
 文柏牀
 潯陽三題 並序
  廬山桂
  湓浦竹
  東林寺白蓮
  大水
■巻二 諷諭二 古調詩 五言
 續古詩十首
 秦中吟十首 並序
  其一 議婚
  其二 重賦
 其三 傷宅
  其四 傷友
  其五 不致仕
  其六 立碑
  其七 輕肥
 其八 五絃
  其九 歌舞
  其十 買花
 贈友五首 並序
 寓意詩五首
 讀史五首 其一
 和答詩十首 並序
  其一 和思歸樂詩
  其二 和陽城驛詩
  其三 答桐花詩
  其四 和大觜烏詩
  其五 答四皓廟詩
  其六 和雉媒詩
  其七 和松樹詩
  其八 答箭鏃詩
  其九 和古社詩
  其十 和分水嶺詩
 有木詩八首 並序
 歎魯詩二首 其一
 反鮑明遠白頭吟
 青塚
 雜感
■巻三 新樂府 諷諭三 雜言
 新樂府序
 七德舞
 法曲
 二王後
 海漫漫
 立部伎
 華原磬
 上陽白髪人
 胡旋女
 新豐折臂翁
 大行路
 司天臺
 捕蝗
 昆明春水滿
 城鹽州
 道州民
 馴犀
 五絃彈
 蠻子朝
 驃國樂
 傅戎人
■巻四 新樂府 諷諭四 雜言
 驪宮高
 百練鏡
 靑石
 兩朱閣
 西涼伎
 八駿圖
 澗底松
 牡丹芳
 紅線毯
 杜陵叟
 繚綾
 賣炭翁
 母別子
 陰山道
 時勢粧
 李夫人
 陵園妾
 鹽商婦
 杏爲梁
 井底引銀瓶
 官牛
 紫毫筆
 隋堤柳
 草茫茫
 古塚狐
 黑潭龍
 天可度
 秦吉了
 鵶九劍
 採詩官

岡村 繁

大正11年(1922)滋賀県生まれ。中国文学者・漢文学者。九州大学名誉教授。著書に『陶淵明 世俗と超俗』『文選の研究』、訳注に『江戸詩人選集9 広瀬淡窓・広瀬旭窓』『新釈漢文大系 白氏文集一~十二下』など。平成26年(2014)逝去。