名歌名句大事典

名歌名句大事典
歳時・人・自然

古代・中世から現代にいたる短詩型作品のなかから、和歌・短歌3,000首、俳句・発句2,000句を厳選!

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編集のことば

 もしも文学の分野で世界遺産というものが考えられるとしたならば、日本の短歌と俳句―短詩型文芸こそは、それにふさわしい存在ではないであろうか。その歴史はたいそう長く、しかも21世紀の今日においてもいささか枯渇するきざしを見せず、次々と新しい作品が生み出されている。その創作と享受に関わる人々はおびただしい数にのぼり、それらの人々の中には外国の人も含まれている。

 正月が近づくと百人一首のかるたが書店の店頭に並ぶ国、何かというと芭蕉や一茶の句が新聞のコラム欄などに引かれる国―それが日本という国である。

 しかしまた、春・夏・秋・冬と、四季のめぐるにつれて、豊かな恵みをもたらし、美しい景観を見せる日本の自然は、その内部に恐ろしい力を秘めている。平成23年、2011年はその力が東日本大震災という形で爆発した年であった。

 けれども、そのような災害を経験しても、日本を脱出しようとする人はほとんどいないであろう。またそれは容易にはできないことでもあろう。私たちの大部分はやはりこの国で生きていかねばならない。それならば、この機会に改めてこの世界遺産ともいうべき短詩型文学のエッセンスに触れ、それを通して、それぞれの生を顧み、またこの国の歴史を思い、現代や未来の社会を考えること、そしてそこから慰めや力を与えられることには、深い意味があるのではないだろうか。

 そのような心から本書を編んで世に送り出したいと考えている。

 

特色

  1. 古代・中世から現代に至る短詩型文学の歴史を見渡した上で、著名な作者のすぐれている作品、種々の点で注目すべき作品、和歌・短歌 三〇〇〇首(若干の狂歌を含む)、発句・俳句 二〇〇〇句(若干の連歌の発句・川柳を含む)を選んだ。

  2. 和歌・短歌 三〇〇〇首の割合は、和歌(万葉集から江戸時代の和歌まで、若干の上代歌謡を含む)約一八六三首、短歌(明治以降平成の現代まで)約一一三七首。
    発句・俳句 二〇〇〇句の割合は、発句(江戸時代の俳諧の発句、若干の連歌の発句を含む)、約一四七〇句、俳句(明治以降平成の現代まで)約五三〇句。

  3. 古典和歌の選集類での分類、俳句歳時記での分類を参考にして、これらの作品を四季・恋・人間・社会・風土・雑に区分し、さらに各部門の中に作品の主題に即した中項目や小項目を立て、和歌・短歌、発句・俳句の順に作品を配列した。

  4. 四季の部門では時候・天文・地理・人事・動物・植物の中項目を立て、さらにそれぞれの中で小項目を設けた。小項目の中には簡潔な解説を付した場合がある。項目内での作品はおおむね時代的に古いものから新しいものへという順に配列したが、厳密なものではない。

  5. 作品を掲げ、作者名と出典を明示した。
    近・現代作者の作品の表記は作者による表記に従った。古典作品の表記は適当と考えられるものに改めた場合がある。作者名は、歌人・現代俳人の場合は姓名で、古典俳人の場合は俳号で示した。
    出典は、万葉集の場合は(万葉・巻一)のように巻をも示し、勅撰集の場合は(古今・春上)のように部立をも示した。
    それ以外の場合は歌集名・句集名のみを示した。

  6. 作品ごとにほぼ二〇〇字の鑑賞文を掲げた。
    古典和歌、明治以前の発句の場合は、鑑賞文のはじめに通釈乃至は大意を掲げた。
    鑑賞文の末尾に執筆者の姓名を示した。

  7. 所収作品全句索引を巻首に付し、検索をより便利なものとした。

  8. 付録として、作者略伝、短詩型文芸年表を付した。

 

装丁 B5判 上製 化粧函入

 

内容見本 組見本

久保田 淳

1933年東京生。専門は和歌文学・中世文学。文学博士。東京大学名誉教授。著書に『花のもの言う』(新潮社)、『野あるき花ものがたり』(小学館)、『歌の花、花の歌』『ことばの森-歌ことばおぼえ書』(明治書院)、『隅田川の文学』(岩波書店)、『新古今和歌集全注釈』全六巻(角川学芸出版)など。
07年瑞宝重光賞。13年文化功労者。

長島 弘明

1954年埼玉生。専門は近世文学。東京大学教授。著書に『雨月物語の世界』(ちくま学芸文庫)、『秋成研究』(東京大学出版会)、『上田秋成全集』(共編、中央公論社)、『江戸の広場』(共編、東京大学出版会)、『国語国文学研究の成立』(編、放送大学教育振興会)など。