海外の日本語シリーズ2 マリアナ諸島に残存する日本語

海外の日本語シリーズ2 マリアナ諸島に残存する日本語
ーその中間言語的特徴ー

海外の日本語シリーズ第2弾!フィールドワークの成果をふまえ、マリアナ諸島(サイパン・テニアン・ロタ)に残る日本語の実態をみる

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シリーズ2冊目の本書では、マリアナ諸島に残存する日本語についてのフィールドワークの結果と分析を紹介する。
標準日本語とは別の日本語の変種を第二言語として運用していること、さらには沖縄や八丈島の方言とのかかわりなどにもふれ、日本語の中間言語的な文法特徴に関しての問題提起をしている。

第1章 マリアナ諸島の歴史的背景
 1.1 日本による委任統治
 1.2 日本人のマリアナ地域への移民
 1.3 日本語による教育
 1.4 現地住民と日本人の接触

第2章 研究の概説
 2.1 先行研究
 2.2 「中間言語」の定義
 2.3 調査の実施
 2.4 インフォーマント
 2.5 分析対象とする項目

第3章 オーラルヒストリーからみる実態
 3.1 チャモロ語話者が語る戦前の日本語教育
 3.2 チャモロ人以外の話者の日本語運用能力
 3.3 まとめ

第4章 「名詞+する」の生産性
 4.1 マリアナ地域にみられる「名詞+する」
 4.2 他地域にみられる「名詞+する」
 4.3 第二言語習得者にみられる「名詞+する」
 4.4 「名詞+する」の特徴

第5章 「の」による修飾
 5.1 名詞修飾節に関する研究
 5.2 修飾の類型
 5.3 名詞による修飾
 5.4 ナ形容詞・イ形容詞による修飾
 5.5 イ形容詞とナ形容詞にギャップがみられる原因
 5.6 動詞による修飾
 5.7 「の」の誤用の原因
 5.8 含意の尺度(規則性)
 5.9 プロトタイプ・スキーマから考えた分析
 5.10 まとめ

第6章 新しく作られた文法的区別―被修飾名詞による修飾の違い―
 6.1 一般名詞と「とき」の違
 6.2 一般名詞と「とき」の違いの規則性の要因

第7章 新情報を表す「でしょ」
 7.1 日本語母語話者における「でしょ」の用法
 7.2 残存日本語にみられる「でしょ」の用法
 7.3 データにみる「でしょ」の集計
 7.4 「でしょ」の特徴

第8章 残存日本語の方言的特徴
 8.1 西日本・琉球の方言的特徴
 8.2 先行研究における日本語変種の特徴

第9章 サイパンのカロリン語に入った日本語

第10章 南の島々における「言語交流」
 10.1 周圏論と植民地遅延現象(伝播した古い日本語)
 10.2 小笠原と旧南洋地域に伝わった八丈方言
 10.3 小笠原からパラオに伝わったハワイ語
 10.4 小笠原に伝わったマリアナ諸島のことば
 10.5 共通性がみられるネーミング法
 10.6 南洋における言語交流とその類型

ダニエル ロング

首都大学東京教授。大阪大学大学院修了。博士(文学、大阪大学)。主著に『日本語からたどる文化』(共著、放送大学教育振興会)、『世界の言語景観 日本の言語景観 ―景色のなかのことば―』(共著、桂書房)、『南大東島の人と自然』(共編、南方新社)など。

新井 正人

首都大学東京大学院修了。修士(日本語教育学、首都大学東京)。論文に「サイパンの日本語についてー実態調査報告―」(共著、『人文学報』382号)、「小笠原諸島の多言語状況に関する実態調査報告」(共著、『小笠原研究』 32号)など。

真田 信治

大阪大学名誉教授/奈良大学教授。東北大学大学院修了。文学博士(大阪大学)。主著に『日本の多言語社会』(共編、岩波書店)、『方言学』(編著、朝倉書店)、『越境した日本語ー話者の「語り」からー』(和泉書院)など。